2018みちのくひとり旅③〜下北の旅&グルメ編

今回のメインイベント三陸の旅に入る前、時間が少しできたので、下北半島をちょっぴりドライブしてきました。

青森空港でレンタカーを借りて、まずは下北半島の陸奥湾岸を北上し、7年ぶりのむつ市へ。

むつ市でのお目当は、大湊駅近くの「美味小屋・蛮」の「アランドロンカレー」。
上に乗ってるのは、チーズ入りのメンチカツ。
ナイフを入れるとチーズが「あら、ドロン」というわけで…。

続いて、当初は予定になかった恐山へ。
むつ市街から意外と近かったもので。
強烈な硫黄臭と霞みに包まれた不思議な世界を歩いてきました。

そして、下北ドライブの一番のお目当・尻屋崎へ。
本州太平洋岸の最北端。
ただ、この日は天候が最悪。馬もいません。
強風に耐えられず、さっさと撤収しました。
ここで体を冷やして、風邪を引いてしまったようで…。

その後、太平洋岸をずっと南下。

下北半島の太平洋側は、いわゆる原発銀座。
人は少ないのかなと思っていましたが、途中に立ち寄ったコンビニでは、原子力関係の事業所に勤務しているらしき人がたくさん出入りしていました。

この日は、八戸の格安ビジネスホテルに宿泊。

夕食は、こちらも7年ぶりに訪れる「みろく横丁」の居酒屋で。
オススメはどんこの刺身。
たたいた肝をとかした醤油を付けて食べると、たまらない美味でした。

翌朝はタクシーに乗って、陸奥湊駅近くの「かもめ食堂」へ。
早朝から行列のできる店です。

お目当は、平目の漬け丼。ここは、限定のえんがわとの半々漬け丼にしました。
早朝から大行列ができるのが良くわかる美味しさでした。
いちご煮(ウニとアワビの入った吸い物)も堪能。

昼食は、小袖海岸の海女センターの食堂でウニ飯とまめぶ汁のセット。
まめぶ汁は、「あまちゃん」のドラマでは微妙な扱いでしたが、ボク的には大当たり。
クルミの風味が何とも言えませんでした。

ちなみに、こちらの食堂には、ドラマに出てた「海女カフェ」の看板が飾ってあります。

夕食は、久慈駅前の喫茶「モカ」のたまごサンド。
久慈の名物です。
ふわトロのオムレツを挟んだサンドイッチはボリュームたっぷり。

翌日の朝食は、久慈駅「リアス亭」の駅弁、うに弁当。
朝7時の開店後間もなく並んだのですが、限定20個の弁当を運良くギリギリでゲット。
宮古行きの列車の中でいただきました。
器の中は蒸しウニでびっしり。
さすが、幻の駅弁と言われるだけのことはありました。

宮古についてからの昼食は、「多良福」の中華そば。
メニューはこれ1品。
魚介ベースの透き通ったスープに、平打ちの縮れ麺。
見た目からは優しい味わいを想像しましたが、魚介の風味は意外としっかりしていました。

夕食は、宮古の「寿司大」へ。
お任せでちょっと変わった創作寿司を。写真は、マグロの炙りトリュフ添え。
お酒が良く進みました。
大将と札幌からの常連さんとの会話も楽しみました。

翌朝は、宿(浄土ヶ浜旅館)にて。
名物の「鮭・鱈・イクラの三色丼」。

昼食は大船渡で「恋し浜帆立バーガー」が食べられなかったので、普通のチーズバーガーを。
なので、写真は省略。美味しかったですけどね。

晩は、気仙沼で人気の居酒屋「ぴんぽん」へ。
一番安い刺盛りを頼んだら普通だったので、改めて色々頼みました。

まずは、ホヤ刺し。

続いて、モウカ刺。サメの心臓です。
レバ刺と同じように、塩入ごま油でいただきます。
これは美味かった。

そして、シメに、ぴんぽん名物のチンポンウインナーとマンズリカクテル。
ちなみに、カシスとグレープフルーツのカクテルで、名前に特段意味は無いそうです。

翌朝はホテルのバイキング。写真は省略。

昼は、石巻駅近くの「藤や食堂」の「石巻焼きそば」。
デフォルトの味付けは魚の出汁だけで、ソースは好みで食べる途中に後かけ。
ビールが欲しくなる味でした。

というわけで、今回の旅ではグルメも満喫。
充実の旅でした。

2018みちのくひとり旅②〜三陸の旅・後編

三陸の旅の後半。
楽しいばかりだった前半に対し、後半はいろいろ考えさせられる場面もありました。

前日に借りたレンタカーで早朝に宮古を発って南下。
釜石までの半分以上の区間で高速ができていてスイスイ。

途中、釜石鵜住居復興スタジアムの建設現場へ。
来年のラグビーW杯の会場です。

釜石の街を少しだけ車窓から見てまわって、さらに南下。

三鉄・南リアス線の恋し浜駅へ。

待合室は、メッセージを書いたホタテの貝殻でいっぱい。
座る場所も無く、待合室の役目を果たしていません。

ここからさらに車を走らせて、大船渡へ。
昼に「恋し浜帆立バーガー」を食べる予定だったのですが、当分の間ホタテの入荷が無いということで、休止中。残念。

レンタカーを返して、盛駅へ。
ここからは、バスの旅。

大船渡線のうち沿岸部を走る盛駅から気仙沼駅までの区間は、震災で大きな被害を受けたのですが、鉄路ではなく、BRTというバス路線として復旧しました。
かつての鉄路のうち、活用できる部分はバス専用道とし、街の中心部などは普通のバス路線と同じように現道を利用します。
なので、普通の路線バスと比べると定時性には優れていますが、鉄道と比べるとさすがに劣ります。
現に、ボクが乗った時も渋滞に巻き込まれてしまいましたし…。
本数は、1時間に1本程度走っているのですが、観光客に限らず、そこそこのお客さんが乗っていました。

途中、陸前高田に立ち寄り。
陸前高田駅は、駅というよりバスターミナルですね。
もっとも、駅舎はできたばかりで、ロータリーなどまだまだ整備中でした。

陸前高田は、街じゅうが工事現場といった感じ。
山に近い方は嵩上げ工事が行われ、これから人が戻ってこられるよう、街が造られているところです。

一方で、海に近い方はこれからほ場整備が行われるとのこと。
その片隅には、津波に飲み込まれてしまったかつての街の痕跡を少しだけ見ることができました。

そして、沿岸部には、震災を忘れないための遺構が。

ひとつはおなじみ「奇跡の一本松」。
思いのほか多くの観光客で賑わっていました。

もうひとつ、国道沿いのガソリンスタンド。
大きな看板は津波に飲み込まれたときのまま下の方が壊れていたのですが、一番上の矢印の高さ(15.1m)まで津波が襲ったそうです。

その後、再びBRTに乗って、気仙沼へ。
この日の晩は、気仙沼の温泉のあるホテルに宿泊。
晩は、街なかの居酒屋で楽しんできました。

翌日は、三たびレンタカーを借りて南下。

まずは、南三陸町へ。
高台の方に新しい街ができると同時に、かつての街があった低地の方も嵩上げ工事が進んでいます。

さらに海沿いを南下し、旧大川小学校跡地へ。
こちらもたくさんの人が訪れていました。
ちょうど、裁判のニュースがあった頃でしたが、亡くなった子どもやその家族の方の心情を思っても、亡くなった先生方の心情を思っても、胸が締め付けられる感じでした。

そこから、さらに車を走らせて石巻市街へ。

石ノ森萬画館に立ち寄りました。
サイボーグ009がメインで、ボク的にはあまり盛り上がらなかったかな…。

石巻から列車に乗って、女川へ。
駅前は復興が進んで、きれいな街になっていました。

ダンボルギーニもありました。

旅の締めくくりは、鉄さんらしく仙石東北ライン。
震災復興を契機にできた路線です。
列車を見たとき、電車ではないことに驚きました。
なんでも、東北線が交流電化なのに対し仙石線が直流電化だからなんだそうで。
なので、仙石線と東北線の連絡線には架線がないんだそうです。

そして、仙台駅に着いて、三陸の旅は終わり。

仙台の街を少し散策したいなとも思っていたのですが、風邪の具合が芳しくなかったので、駅の中をぶらぶらするにとどめました。
土産をたっぷりと買って、最後にE6系に乗ったのは、おまけということで。

2018みちのくひとり旅①〜三陸の旅・前編

これから数回に分けて、GWに行ってきた東北の旅の報告を。
少し順番が逆になりますが、今回のメイン、三陸の旅から。

今回の三陸の旅の始まりは、八戸線の階上駅から。
こちらは、7年前、まさに震災のあった2011年ですが、その時に八戸を旅した際に訪れた駅です。
当時、八戸線はここまで運行していました。
なので、ここから先が初めて訪れるところ。
ちなみに、八戸線は新型車両が使われていて、乗り心地は良かったです。

最初に訪れたのは、久慈市。
「あまちゃん」の舞台・北三陸市のモデルとなった街です。
駅前には、ドラマにも度々出てきた駅前デパート(ドラマでは観光協会が入っていました)。
取り壊しが決まったと聞いていたので、まだ残っていてラッキーでした。
潮騒のメモリーズの看板もしっかり飾ってありました。

まずは、駅の近くにある「あまちゃんハウス」へ。

北鉄・北三陸駅のセットなどが展示してあって、テンション上がりまくり。

その後、レンタカーを借りて、久慈市内と近郊をドライブ。

もぐらんぴあ(水族館)や琥珀博物館も面白かったのですが。

やっぱり、袖が浜のモデルとなった小袖海岸が一番でしょうか。
こちらは、夏場は実際に海女さんが潜っているのを見ることができるんだそうです。

港には「じぇじぇじぇ発祥の地」の碑。

そこから車を南に走らせて、三鉄・堀内駅へ。
こちらは、あまちゃんでは「袖が浜駅」のロケ地でした。
奥のトンネルに向けて「アイドルになりた〜い!」と絶叫……はしてません。

ちなみに、堀内駅の少し先に、大沢橋梁という三陸鉄道随一の絶景スポットがあるのですが、天気が悪くて良い画が撮れませんでした。

時間が余ったので、足をもう少し伸ばして、岩泉町の龍泉洞へ。
立派な鍾乳洞でした。中はひんやり。

と、雨に濡れたり体を冷やしたりしてたら、その日の晩から風邪をひいてしまいました…。

翌日は朝から三鉄に乗って宮古へ移動。
車中は地元の学生や観光客がそこそこ乗っていました。
途中の絶景スポットでは一時停車して、撮影タイムを作ってくれるサービスも。

宮古でレンタカーを借りて、早目の昼を取った後、最初に向かったのは魹ヶ崎。
本州最東端の地です。
宮古から車で1時間かけて最寄りの駐車場(姉吉キャンプ場)まで行き、そこから山道を1時間かけてたどり着くことができます。

3.8kmの遊歩道のうち、最初の500mは急な登り坂(裏を返せば帰りの最後は急な下り坂です)。一気に100mの標高を上がります。
途中、20〜30mくらい登ったところに、津波到達を示す標識が。とりわけ狭い入り江ではありましたが、津波の猛威に言葉を失いました。

風邪気味だったので、往復2時間の歩きをこなすことができるか不安もありましたが、最初の登りを過ぎれば後はとても歩きやすい道でした。
行きはかなり雨に降られましたが、灯台に着く頃には雨も止んで、清々しい空気に包まれました。
でも、やっぱり疲れたか。

宮古市内に戻り、宮古随一の景勝地・浄土ヶ浜へ。
遊覧船にも乗って、ゆっくりと景色を楽しみました。
やっぱり寒かったですけど…。

宿は宮古市役所近くの旅館へ。
貸切風呂にゆっくり浸かって、温まってから、夕食のため街へ。

商店街には大漁旗が。
美味しそうな気になる店もたくさんありました。
食べたもののご報告は、また改めて。

続く…