年度末、仕事が山積みになっている状況にもかかわらず、風邪をこじらせてしまいました。
先週末土日に寒い職場に出て仕事をしたのが引き金になったんだと思います。
ただ、一緒に休日出勤をした人らがことごとくインフルで倒れた中、ひとりだけただの風邪なんです。ちゃんと病院で診てもらってるんですよ。しかも2度も。
とは言え、ウイルスよりも細菌感染の方がタチが悪いらしく、なかなか薬も効かず、良いことになってくれません。
なんてぼやきながら、年度末が終わろうとしています。
去年の年末に、今年は大変だったと吐き出しましたが、年度で言っても同じことでして。
とりわけ、下半期はこの上なくつらかったです。
その話はもう聞き飽きたでしょうから、この程度にしておきますが(おかげさまでだいぶ元気は取り戻しました)。
今日のテーマは、そのつらかった時期、心の支えになったもの。
ひとつは、仕事のピンチを助けてくれた職場の後輩たち。
きれいごとに聞こえるかもしれませんが、彼らにはいくら感謝しても足りません。
それと、ボクの愚痴を嫌な顔一つせずに聞いてくれた仲間たち。
すみませんねぇ、いつも暴言ばかり吐いて(笑)
そして、何よりもボクの心のセーフティネットになったもの。
それは、音楽。とりわけバッハの音楽でした。
中でも一番よく聞いていたのは、カンタータの21番。
原題が《Ich hatte viel Bekümmernis》。
直訳すると「私はたくさんの心痛を抱えていた」。
そのまま過ぎますね(笑)
そこは「我が心に憂い多かりき」なんてそれらしい邦題が付けられたりしてますが。
曲の解説は巷に溢れてますので詳細はそちらに譲りますが、ざくっと説明すれば、最初のうちは苦悩の独白が延々と続いてたいへんもの哀しい雰囲気なのですが、途中から神様がいるから大丈夫みたいな感じになって、最後の方ではラッパまで鳴って華やかな調子で終わるという、大変有難い曲です。
(音楽関係者の皆さん、怒らないでくださいね。)
この曲を休憩時間や就寝前に聴いて、心を落ち着かせていました。
現に、バッハの教会カンタータって、当時の人がボクのように苦悩を抱えながら教会に行った時に聴いて心の慰めにしてたんでしょうから、そういう意味では本来目的に沿った聴き方と言えるかもしれません。
ちなみに、精神的にしんどい時、安藤裕子は逆効果になることが多いということも学びました(笑)
それでも聴いてましてたけどね。
♪あの日あの時すべて消えちまえ〜 なんて口ずさみながら。
仕事の方は一時期の「わや」状態を脱し、精神的にもかなり落ち着きを取り戻しましたが、今でも21番は時々聴きます。
ずっと聴いていると歌いたくもなるんですが、それはさすがに、何年も患っている風邪(?)が落ち着かないことには難しいですね。いつになることやら。
最近は、さらに心を揺さぶられる曲があります(むしろ歌うならこっちを歌いたい!)。
カンタータ39番《Brich dem Hungrigen dein Brot》
「飢えたる者に汝のパンを分ち与えよ」
音楽そのものも大変魅力的なのですが、今の世相に対してものすごい含蓄があるように思うのです。
音源はiTunesストアなどで簡単に手に入れられますので(原題で検索をかけてみてください)、聴いたことのない方はぜひ。